JOSHA、献血する。


その日は、朝から強く雨が降っていた。梅雨の雨だ。JOSHAは、散歩にも行けず、彼にとって退屈な一日の始まりであった。

家の中は、じめじめしている。私も何もする気がせず、ぼーっとしていた。そこへ電話が鳴る。

JOSHAの病院の先生からだった。
「お願いがあるのですが。」
「貧血気味の犬がいるので、JOSHAの血を分けて欲しい。
との事。病院の息子ジンジャーの血を検査したところ、あわなかったとか。ビーグルは犬種的にどの犬とも血があうらしい。
「いいですよ。」

しばらくして、先生がJOSHAを迎えに来た。
「大事な息子さんをちょっとお預かりします。」
JOSHAは、乗った事もない病院の車にすすんで乗り込んでいった。

血気盛んだから、少しくらい血を抜いてもらった方がいいかなあ。と私は思いながら、車を見送った。

献血と言えば、私は一度しかした事がない。18歳の時、はじめてしたのだが、献血の後、高熱を出し、寝込んでしまった。それ以来やっていない。欧米では動物の献血センターもあるらしい。献血を促すCMも流れているとか。日本では見受けられない。だから犬の献血なんて、多くの犬LIFEの中でそうそうあるものではないだろう。JOSHAにとって貴重な体験だ。

JOSHAは帰ってきた。何だか、ますます興奮している様子だ。部屋の中を走りまわっていた。
「お礼です。」とJOSHAが食べている療養食をもらった。LUCKY!!
最近、JOSHAはちょっと親孝行してくれる。

数日後、フィラリアの薬をもらいに行った。「この前はどうも。」とまたお礼を言われた。JOSHAの血をもらったシーズー犬は、すっかり元気になり、退院したという。「さすがはJOSHAの血!」と先生に言われた。また「しつけが入っているから、血を採る時も“stay!”でじっとできて、スムーズに採れました。」とも言われた。しかし、私は真相を知っているおりこうにしていれば、先生からクッキーがもらえるのだ。

JOSHAの血液型も教えてもらった。I.I D2 型らしい。犬にも血液型による性格の相違があるのだろうか?

そして、シーズーの飼い主の方からもお礼の電話をもらった。「おかげさまで元気になりました。命拾いをしました。」
結構事態は深刻だったみたいだ。

JOSHAの血が一匹の犬の命を救った。またお願いされたら引き受けるつもりだ

4歳