帰ってきたエイリアン
8月の半ば、実家の母親は、前からわずらっていた足の痛みの為、10日間ほど入院する事になった。さあ大変だ!何が大変かというと、父親の御飯の支度を誰がするのか?という事だ。父親は母がつくる味しか受け付けない人だ。結局、父親はその間、旅行をする事になり、「娘のあんたが何でできない?」と責められる事なくすんだ。そのかわり実家の犬、エイリを再び預かる事となった。父親の面倒をみるよりも、こちらの方がeasy,easy!
以前、エイリを預かったのは、生後3.4ヶ月の頃だった。詳しい事は「エイリアンの逆襲」を読んでください。
まだJOSHAよりも小さく、1日中遊んでいても平気で、これにはJOSHAは迷惑していた。
実家でエイリは外で飼われている。我家では広い庭はあっても、留守をする時や夜は家の中でゲージに入る事になる。前に預かった時は、この生活をしていたが、果たして再び同じ状況で生活した時、きちんとゲージでおとなしくできるか?無駄吠えはないか?とかなり心配した。
しかし、結果オーライで、預かっている間、何の問題もなく、おりこうに生活をしてくれた。
エイリは1歳。やんちゃ娘である。JOSHAとは正反対で驚くほど御飯を食べない。イングリッシュセッターはもともと流線形ですらっとした体格をしているが、エイリは痩せすぎではないか?と思うほどである。たったの14キロしかない。体長・体高・足の長さはJOSHAより長い。JOSHAの体重は16キロ。JOSHAがいかに身がパンパンつまっている体型なのかがわかる。
遊び疲れた2人
エイリは前と比べて少し落ち着いていた。カンカン照りの暑い中、疲れ知らずにずっとJOSHAを追いかけまわす事はなくなった。庭に出すと2人で適度に遊び、寝ている。2人の遊びを見ていると、おもしろい。まったく人間の子供の遊び方なのだ。追いかけっこをしているのだが、鬼の役はその時に応じて、まわしている。相手の様子を見ながら、攻撃したり、フェイントをかけてみたり、思いっきり逃げてみたりしている。走った後は、2人とも呼吸を落ち着かせながら、相手の動きを見、また攻撃を始めるのだ。遊んでいる時の2人の顔は笑っているように見える。
イングリッシュセッターはビーグルと同じく猟犬である。鳥を追う猟犬だ。エイリの親は現役の猟犬であるため、エイリの体内には猟犬としての濃い血が流れているようだ。犬を家庭犬として訓練するという事は、その犬が本来持つ習性を生かしながら、また家庭犬として向かない習性は正して(?)あげなければならない。例えばビーグルの場合、うさぎを穴の中まで追い込んで、けたたましく吠える、という習性は家庭犬としては向かないものだ。しかし、エイリの場合、私が定期的に訓練に出向いたものの、実際の飼い主である親を十分(?)教育できなかったため、セッターの持つ鳥を追う性格を100%持ったままの犬になってしまった。
普段の生活には支障はないのだが、散歩の時、鋭い目で鳥を追っている。私が散歩する時は、なんとか左につけて散歩できるのだが、やはり母の時は、引っ張っているようだ。犬種によって本当に習性が違うものだと今回改めて実感する事になった。
近くの芝生公園に行った時の事である。最近できたばかりの公園で、朝早く行くと、誰もいないのでオフリードにして遊ばせる事ができる。JOSHAはビーグルらしく、我が道をいく。エイリは鳥を追っかける。むちゃくちゃ早い。後もう少しで鳥に追いつきそうな勢いだ。エイリのいいところは、訓練をしていないのに、呼んだら帰ってくる事だ。これには少し仰天だ。何故かというと、ビーグルは招呼は苦手な犬種だからだ。JOSHAの場合もとても苦労をした。
今回もまた、JOSHAはエイリに対してお兄ちゃんらしく振る舞っていた。
エイリを初めて海へ連れていった時のことだった。迫ってくる波に対して少しびっくりしたようだ。JOSHAは海へ行くのは好きだが、海に入るのはいやがる。しかし、その日不思議な事がおこった。波打ち際を3人で歩いていると、突然JOSHAが海に入り出したのだ。きらいなはずなのに…。初めてのエイリに対して、こわくないよ、と教えていたのではないか、と思った。