ペットOKのマンション?
その頃、借家住まいをしていた私たちは、新聞に折り込まれてくるマンションのチラシを見ながら、ちょっと見に行ってみようか、という事になった。
マンションで動物を飼ってはいけない、とよく聞くが、賃貸ならともかく、分譲だったら自己所有だから、もしもいけない、と言われてもみんな飼っているよなぁ、だから大丈夫じゃない、と少し開き直りの気持ちだった。
実際の所、市が管理する団地でも多くの犬・猫を見かける。訓練士の里さんも当時団地住まいだった。ペット禁止にも関わらず、みんな飼っているらしい。しかし、その飼育に問題がある人が多いため、クレームにつながり、問題が少し大きく表面化する度に、ペット禁止の声がささやかれる。里さんはポメ太という名前のポメラリアンを飼っていた。ポメ太はある日、里さん宅の玄関前にちょこんと座っていたらしい。里さんいわく、「団地内の誰かが引越しをする時に連れていけなくて、私の所に持ってきたのだろう。」
今ではそのポメ太は里さんのおばあちゃんが飼っているという話だ。おばあちゃんも団地住まいなのだが。ポメ太は人間との集団生活に適応できるように里さんから躾られ、おばあちゃんにもその接し方を引き継いでもらっているため、何ら問題はないという話だ。
私たちはチラシを持って、そのマンションを見にいった。すぐに決めるつもりはなかったので、JOSHAの事は先に不動産屋に言っておこう、と思った。部屋を見せてもらう前に私はJOSHAの事を言った。
「このマンションはペットはOKなんですよ。」
えーっ、ペットOKのマンションに最初から出くわすなんて、LUCKY!!
部屋を見せてもらった。1階にはなんと、15坪の庭付きだ。こんなに広い庭がついているなんて。私たちは、心がゆれた。
JOSHAも飼っていい、って言ってるし、私たちは購入する方向に進んだ。
それからしばらくして、新聞でペットをめぐる訴訟についての、法律的な相談の記事を目にした。
マンションを購入する時、不動産からペットOKといわれ、購入したものの、管理規約の中には、ペット禁止となっていた。管理組合の決議の結果、ペットは絶対だめとなり、困っている。裁判を起こした場合、どうなるのか?という相談だった。何だか、自分にも該当するような内容だ。解答では、現状ではペットの権利を保護する法律はなく、管理組合の決議であれば、それが絶対で、裁判を起こしてもペットを持ってる方が負ける、というのだ。
私はすぐに不動産屋に電話をした。
不動産屋はJOSHAを見に来た。「管理規約の中では居住室内で飼える小動物となっています。お宅の犬のサイズであれば大丈夫です。施工主にも確認をとりました。」
後日、私は施工主である会社の人の名刺をもらい、確認をとった。
結局、ペットを禁止という規約を作っても、黙って飼う人が多くそれが問題になってくる。このマンションではファジーな表現をすることで表面的にペットはOKではないけれど、禁止ではないよ、という事にしているという話だった。
私たちは、JOSHAだったら、全然問題ないよ、と考え、このマンションを購入する事にした。
と同時に私は、ペットを飼う人のモラル向上と他の人たちへの理解を得るため、ペットクラブを設立しようと考えていた。