Shibainu Aki
アメリカは本当に景気が良い。NYCは以前より断然きれいになったし、浮浪者も少なくなっていた。新しいビルが増え、なおかつまた新しいビルが建設されている。あらゆる所で求人の広告を見た。
3日目から車を借りてケープコッドに行く途中、マクドナルドに寄ったのだが、こんなに待たされたのは初めて…というくらい待たされた。それだけ人が足りないのだ。そこにも求人広告がだされており、その広告はおもしろかった。「主婦の人も、学生も、おじいちゃんも、おばあちゃんも、バスの運転手さんも…どんな人でもいいからきてきて!」という内容のものだった。
日曜日、Damonの親友であるLanceの家を訪ねる事になった。Lanceの家には5年前、NYCに行った時、1週間ほどステイさせてもらった。2年ほど前から、柴犬を飼ったという事で、アメリカ人に飼われている柴犬はどういうものだろう、と興味深かった。
Lanceの家はハーレムの近く、135丁目にある。私たちは42丁目から地下鉄に乗って行った。ダウンタウンを歩いていて、日本人の旅行者団体と遭遇すると、添乗員さんの注意事項が聞こえてくる事がある。「地下鉄で移動をしてもよいけれど、80丁目より北側には行かないように。」こんな風に言われると、映画でよく見るようなシーンが展開されるのか…と勝手に空想してしまうものだ。確かに、そのラインにくると、観光名所は少なく、地下鉄に乗っている人も観光客などいない。しかし、街を歩いていても昼間であれば何の問題もない。(もちろんブランド物をさげて歩けば別だが)
Lanceの家まで5ブロック、歩いていると、この日は日曜日だったため、おしゃれをして教会に行く家族をたくさん見る事ができた。このあたりも前と比べるとずっと治安が良くなっているように感じた。
Lanceの家は1Fに管理人さんが常備いるセキュリティ万全のマンションだ。管理人さんは私たちを見るなり、誰を訪ねてきたのか?名前は?と聞いてきて、インターフォンでLanceに連絡してくれる。そしてエレベーターに乗ってもよい、といわれる。この後は私たちの顔を覚えていて、あいさつをかわしてくれるようになる。
いよいよLanceとVickyとの再会だ!!彼らは5年前とちっとも変わってなかった。そしてLanceはAkiを抱っこしていた。

Akiは少し興奮した様子で、私たちを見ていた。やはり柴犬だ。初対面の私たちを少し警戒しているようだった。しかし、5分もすると私たちの存在に慣れたようだった。触っても抵抗なくおとなしくしていた。
VickyはすぐにAkiのあらゆる芸を披露してくれた。とにかく芸達者でびっくりした!!柴犬でこんなに芸をこなせるなんて…!!
足飛び、馬飛び、ローリング、ほふく前進、ちんちん、直立歩行、おまわり…すごいのがアイコンタクト!!「Aki」と呼べば、必ず振り向く。だから写真写りはむちゃくちゃいい!!確か柴犬の訓練性はビーグルと同じくらい低いはずだが、やはり犬の訓練は飼い主次第なのだ。Vickyはトレーニングスクールに9週間通った、という事だった。
AkiのHPはこちらから
今回NYCの犬を見て来て、DOG RUNといったものが数多く見られ、日本に住む私たちから見るとうらやましい限りである。犬OKのマンションやレストラン、ホテルなども数多くあるという話だ。しかし犬が人間の社会生活により近く踏み込むためには、やはり犬を持つ人たちのモラルが高くなければ実現しない。日本における犬の飼い方は、番犬というよりも家族の一員という位置付けでの飼われ方に変わってきた。しかし、家族の一員=愛情持って可愛がる=甘やかすという事になっているため、犬が主導権を握ってしまい、数々の問題を引き起こしている。「うちの犬は全然言う事を聞かない、駄目犬だ。」と言う人がいるが、駄目犬はいない。飼い主が駄目なのだ。
犬が日本の社会で認められるためには、やはり犬を飼っている私たちがモラルを高めていく努力をしなければ実現しないと思う。