阿蘇へキャンプ!

注意:あまりの憤りのため、博多弁が爆発し、意味不明な表現もあるかもしれません。


アメリカを車でキャンプをしながら一周したことのある私たちは、またキャンプがしたくなり、JOSHAも連れて行こう、と阿蘇でのキャンプを計画した。

驚いた事に日本でもアウトドアブームとやらでキャンプ用品が安く出回っている。道具はいろいろ揃ったが、肝心のキャンプサイトはどんなものだろう、とガイドブックを買った。いたれりつくせりの日本ではアメリカのキャンプ事情とは異なり、いろいろなものがそろっているようだ。夜あたりは真っ暗、ということもなく、熊が出てくる心配もない。

気になるのはJOSHAも連れていけるかどうか、だった。アメリカではキャンプ場でもモーテルでもペットに関する事柄は必ず明記してある。ペット同伴のサイトとそれ以外のサイトは区別してある。キャンプ場のチェックインをするときには必ず、ペットがいるかどうかたずねられる。もう一度本屋に行き、ペットと泊まれる本の中から阿蘇のキャンプ場を探し、数軒ほど問い合わせてみた。

1軒目。男の人だった。

「犬も一緒なんですけれど、大丈夫ですよね。」
「あー、犬ね。家も犬を飼ってるからわかるけど、ほえるでしょうが。だから別の人に迷惑がかかるからね。」
「本を見て電話をしているんですけど、駄目なんですか。」
「そういうわけではないけど、遠慮してもらいたい。」

感じの悪い対応だった。犬はみんな吠えるものだと決め付けている。ここには行かないと思い電話を切った。

次に電話をしたところは、三愛高原キャンプ場である。今度は女の人が電話に出た。
「きちんとしつけしているワンちゃんでしたらいいですよ。」
ここにキャンプをすることにした。GWにさしかかる前だったのでどこもそんなに込んでないはずである。予約はしなかった。別のキャンプ場も手配しようと思ったが、野外に泊まるのに犬がいけないわけではないだろう、と半分割り切ることにした。

出発の日。九州地方はここ数ヶ月間なかったような大荒れの日だった。アメリカ1周をしたとき、大雨が降ろうと、風が強かろうと、雪が降ろうとテントを張っていたので、これくらいなら大丈夫だろう、と思い出かけた。

途中、高速道路が通行止めのニュースが入り、どうしようか迷ったが、阿蘇のほうは雨があがってきているという。阿蘇周辺にまで来ると、小雨は降っていたものの何だかもうすぐやみそうな気配である。が、三愛高原キャンプ場についた途端、また天気はぐずついてきた。三愛高原は名前の通り、高原にキャンプ場があり、ひろびろとした草原が広がる、という事を売り物にしているキャンプ場である。行ってみると、テントは一つもない。高原に私たち3人だけである。誰もいないと不安になるものである。アメリカでも経験したのだが、どういう所でも管理者はいた。そこでチェックインをしてもらう。が、管理塔に行くと鍵が閉まっていて誰もいない。しかも高原なので風がふきさらし状態。

こんな所でテントを張るわけにはいかない。木があればまだよかったのだが。

私たちはここでのキャンプを断念し、行きたくないとは思ったのだが、あの感じの悪かったキャンプ場に行く事にした。そこにはロッジもあったので、何組か、既にキャンプをしていた。車を受付の所に止めると、犬が吠えだした。

車の中のJOSHAに気づいていたわけではない。私たちを見て吠えているのだ。あれが、おっさんが言っていた犬ね。と思いながら、犬の方を見ると、ハスキーだった。どうやらつなぎっぱなしのようで、うんこがそこら中散乱していた。
「こんなかいかたをしている奴に犬がうんたら、とかいわれたくないな。」と旦那と話した。

ともあれ、チェックインをすませて、キャンプができるところを確保できて一安心。さっそくテントを張り始めた。JOSHAも車の中での長旅だったのでうれしそうである。その日の晩御飯は焼き肉だった。テントを張り、私がご飯の準備、旦那はJOSHAを連れて、散歩に出かけた。すると旦那は怒りながら散歩から帰ってきた。キャンプ場のおやじに「犬がきらいな人がいるかもしれないから、散歩はしないでくれ。」と言われたそうだ。
何!あんたんとこの犬が一番うるさいったい!JOSHAが何をしたっていうの?キャンプ場の中をノーリー
ドで散歩をしたわけでも、うんこを放置したわけでもなかろーもん!

あんたんとこの犬がほえたって、JOSHAは吠え返しもしてなかろーが。

とにかくここのキャンプ場は最悪。明日は別の所にいくことにした。

まあまあ、気をとりなおして、焼き肉を楽しみ、テントの周りでJOSHAと遊んだ。
だいぶんあたりは暗くなり、あのハスキーがぎゃんぎゃん泣き始めた。うるさい。しばらくすると泣き声がぴたっとやんだ。私たちは、ビールを飲みながら炭を楽しんでいた。すると、暗闇の中、何かが動いた。一瞬、私たちはアメリカでのキャンプの事を思い出した。夜になるといろいろな動物がやってくるものだ。しかし、こんなに明るくて人がいるところではいるはずがない。目をこらして見てみると何とあのハスキーだった。私たちは無茶苦茶憤慨した。結局散歩もせず、キャンプ場の中を放し飼いにしている。いくら夜とはいってもキャンプ場の中だ
。みんなハスキーを見て、びっくりするに違いないし、うんこも放置状態に違いない。結局さっきまでぎゃんぎゃん泣いていたのは「はなせ。はなせ。」というハスキーの合図であろう。

とにかく憤慨しながらもテントの中で寝る事にした。しばらくするとテントの周りに何か動物がいる。JOSHAは不信に思ったのかうーっと言い出した。

「ハスキーじゃない?」 旦那がテントの窓から確認した。ハスキーだった。きっと焼き肉の後とかを匂ってあさりにきたのであろう。旦那が大声を出し追い払ったが、どうやらハスキーは一晩中、キャンプ場の中をうろうろしていたに違いない。朝になり、JOSHAを一回り散歩に連れって行った。テントに帰ってきて気がついたのだが、何とJOSHAのガムがなくなっている。ガムは2つあり、テントの外においてあった。あのハスキーが持っていったのだ。またまた気分が悪くなり、私たちはテントを畳んでひきあげることにした。するとJOSHAは地面の中からガムを掘り出した。どうやら1つはハスキーにとられたが、こちらは地面に埋めていたので無事だった。。おかげでハスキーにもとられずにすんだ。
「よかったね。ジョシュ君。」
やれやれ、最低のキャンプ場だ。しかもいまだにペットと一緒に泊まれる本に載っている。
雨に遭い、1日目のキャンプ場は悲惨でしたが、2日目からは晴れ、たのしく過ごした。

少年期