JOSHA 寄宿生活始まる

 

訓練所から家に帰ると、JOSHAがいない家はひっそりとしていた。

そこで私はまた泣いた。

しばらくすると訓練所から電話がかかった。
「はじめまして。担当の土生です。」

JOSHAはどうしているのか、と尋ねると、ご飯もペロリと食べ、おとなしくしているらしい。

すごくおかしかった。普通の犬は、訓練所に入れられると2.3日、ひどいときは1週間位、ご飯を食べないという話を聞いていたからだ。さすがはJOSHA!我が道を行っている。土生さんからの電話で少しは元気になった。

JOSHAの面会には1ヶ月間は行けない事になっていた。私は寂しくてたまらず、JOSHAの写真を大きく引き伸ばし、テレビの前に貼りつけた。

週に1度くらい土生さんに電話をし、様子を聞いた。
「ハウスはだいぶん覚え、そこでもじっとしている。何も問題はありません。」

と言われた。今までの訓練の復習や他の犬たちと遊び、力関係によって自分の行動をひかえる事ができるように、という事を勉強できるようにあわせてお願いした。
里さんにも経過を報告すると、
「きっと彼は訓練所の生活を満喫しているに違いない。ハウスしても何も問題がない、というのは環境を変えてあげれば、泣くという問題行動はおこさない、という事。ただジョシュ君が帰ってきたときにこちらが前と同じような環境をつくらないように注意しないと」

1ヶ月が過ぎ、初めての面会の日がやってきた。面会すると泣く飼い主もいる、という話は里さんから聞いていたが、訓練所に向かう車の中から私はもう泣いていた。旦那に気づかれないようにしていたが、ばればれだった。

私はどんな劇的な再会になるのだろう、と想像していた。

里さんからは 会ってすぐ抱きしめたい気持ちはわかるが、犬も興奮しているはずだから、まずはしらっとして、犬の興奮を落ち着けて、ヨシヨシとするように、とアドバイスを受けていた。

里さんがいた訓練所では毎日いろいろな人間模様、犬模様が展開されたらしい。大体面会の日は日曜日と決まっている。
ムーミンという名の犬に夫婦そろって面会に来た時の話。もう涙、涙の対面だったらしい。奥さんが風呂敷き包みの重箱らしきものを持ってきていたので、里さんはてっきり自分達への差し入れだと思った。「最近家庭の味に飢えてるもんな。」と思っていると、その奥さんは、「ほーら、ムーミン、差し入れよ。あなたの好きな卵焼きいっぱいあるよ。」と言いながら重箱を開けたそうだ。
また別の話。面会に来て、「家の子は松坂牛しか食べませんのよ。」100g○千円もするような松坂牛を持ってきたらしい。
犬を訓練所に預ける時は、毛布とおもちゃをいくつか、という少量の荷物でいいのに、必要以上に持ってくる人もいるとか。毛布も犬が普段使っているものの方が良いのに、新しい毛布を何十枚と持ってくる人もいるらしい。

そして、話は戻り、JOSHAがやって来た。少し痩せたかな?

感動的な再会!とは裏腹に、JOSHAは私たちを見ても知らん顔をしている。

あれっ!? これには拍子抜けした。そして私たちが帰る頃、ぎゃんぎゃん泣き始めた。あんた、今頃遅いよ。

年が明け、いよいよJOSHAを迎えに行く日がきた。ハウスをするためのゲージも購入し、外ではなく家の中に置く事にした。昼間は今まで通り、外に出し、夕方から家の中のゲージにいれる生活環境に変えることにした。外でハウスしてもよいのだが、時期が冬だったということと、夜は家の中の方が落ち着けると思ったからである。
松岡先生からは「最初はビーグルやし、ドッグフードも持ち込みっていうから、大丈夫かな、と思ったけれど、よく訓練が入っているし、全然問題がなかった。」と言われた。あわせて、「早くCD1を受けなさい。」とも言われた。

こうしてJOSHAの問題は解決した。

思春期