おとなりだいちゃん
マンションに引っ越して一番最初に気をかけたのが、お隣さんとのフェンスにすきま(JOSHAが脱走できるくらいの)がないか、という事と、右隣の人は犬を飼っている事を不動産屋に聞いていたので安心だったが、反対側のお隣さんがどんな人たちか、犬が好きかどうか、という事だった。私たちは50世帯あるうちで一番乗りに近い状態で引っ越してきた。2日後、左隣のおとなりさんが越してきた。まだ若い夫婦で(私たちも若い?が)2歳になるだいちゃん、という男の子がいた。庭越しに挨拶をすると、なかなか感じのいい人だ。幸いな事に犬が相当好きときた。実家でも犬を飼っているとか。ほっ、と安心した。
が、もう一つの気がかり。フェンス隙間。私たちは通れないほどのものだが、もしかしたらJOSHAが通れるかもしれない、と思える程度のものが両隣にあった。木も植え込んであるし、おそらく大丈夫だろう、万が一に備えて、右隣の人も越してきてから、その隙間をうめる工夫をしようと思った。
私が荷物の整理をしていると、「きゃーっ」と表から声が聞こえる。まさか、と思い慌てて庭に出てみると、なんとJOSHAは早くもその隙間に気づき、お隣さんの庭に行き、奥さんの足にマウントしている。だいちゃんも少しびっくりした様子できょとん、としている。「すみませーん。」と私もフェンスを乗り越え、JOSHAを連れ戻した。やれやれ、やはり隙間は埋めないと。
もう少し様子をみることにしたのだが、夜おしっこをさせるため、監視しながら庭に出したのだが、JOSHAはその隙間の事を覚えていた。あっという間に左隣の隙間を抜け、(応用がきくのか)2件となりの隙間も抜け出し、マンションのパーキングに出てしまった。これは早く手をうたねば、その日の晩、旦那とその隙間をどんな風にうめるか、相談した。
結局針金をめぐらそう、という結論に達したが、まだ右隣の人が越してきてないため、待つ事にした。それまでJOSHAは紐でつないでおくことにした。
翌日、また荷物の整理をしていて、ふっと庭を見ると、な、なんとそこにはお隣だいちゃんが立っていた。例の隙間を抜けてきていた。
私は笑った。きっとJOSHAの行動を見ていて隙間の事を学習したのであろう。今度は隣の奥さんが飛んできた。「すみませーん。」
